桜の季節の肌トラブル - 光線過敏
完全に春になってきましたね。日曜日に新宿御苑にお花見に行ってきましたが、長袖Tシャツでは暑いぐらいでした。
この時期は急に強くなった紫外線により、お肌のトラブルが増えることがあります。
ニキビの治療で使用する抗生剤による薬剤性の光線過敏の患者さんが増えてきたので皆さんにお知らせです。
自転車で通学していた学生で、屋外活動を伴う部活などはしていません。数日前に急に顔が赤くなったため、受診しました。
鼻先部と両側の頬部の浮腫性紅斑、下口唇の落屑を伴う紅斑が出現しています。写真では提示していませんが両側の耳介の上縁にも浮腫性紅斑の紅斑がありました。
これはビブラマイシンの薬剤性の光線過敏を考えます。この時期、非常に多くなってきてます。
ビブラマイシンは日本皮膚科学会の尋常性痤瘡・酒皶ガイドライン2023 https://www.dermatol.or.jp/uploads/uploads/files/guideline/zasou2023.pdf
で良質な根拠があるとして、推奨度は“A”の扱いであるため、ニキビ治療で最もよく使われている抗生剤です。
光線過敏がある事は有名ですが、実際に改善するのに数週間かかることが多く、赤みが意外と残ります。
毎年この時期に十名以上はこの症状の患者さんを経験するので、ニキビ治療の抗生剤の選択に迷ってしまいます。
この時期、紫外線対策を十分にしてもらうのは、非常に重要なことですね。
過去に、ニキビ治療のためにビブラマイシンを内服していたレースクイーンさんがお仕事でサーキットに出かけて、猛烈な光線過敏症状を起こし大変だった記憶があります(-_-;)
水道橋駅前こばやし皮フ科形成外科ではニキビの治療も行っています。https://www.suidobashi-hifuka.com/acne/
桜の季節に、桜のようなきれいなお肌を手に入れましょう。
皮膚科専門医、美容外科専門医の院長が確かな技術、確かな知識、ちょっとしたユーモアであなたの肌のトラブルを解決します。