男性のしみの原因
過去に曝露した紫外線と個人の紫外線に対する防御能のバランスでシミが出来ます。
男性の顔面のシミは老人性色素斑が最も頻度が多いです。男性に肝斑が出現することは稀です。肩、胸といった体幹の平らなシミは慢性光線性花弁状色素斑といいます。
老人性色素斑が隆起してくると脂漏性角化症、いわゆる老人性イボになります。
当院のしみ治療の特徴
まずは診察をして、シミの診断を行います。シミにもいろいろな種類があり悪性腫瘍のことがありますので、皮膚科専門医による診察を受けましょう。本人はシミだと思って来院しても、実際は癌だったという話はよくあります。
平らなシミと盛り上がっているシミでは治療方法が若干異なりますのでその点を以下に記載します。
当院でできるしみの治療
平らなシミ(老人性色素斑、慢性光線性花弁状色素斑)
Qスイッチルビーレーザー
効果
黒い色に特異的に反応する波長のレーザーを照射します。周囲の組織にはほとんど吸収されません。その吸収率の差を利用してメラニンを主体とする病変の治療を行います。
Qスイッチルビーレーザーは、様々なシミやアザを治療する強力なレーザーです。レーザー光は、ある特定の色素に反応し吸収される性質があります。ルビーレーザーは、694nmの波長を出し、皮膚内部のメラニン色素を効果的に破壊することに優れています。
正常組織であるヘモグロビンやコラーゲンにはほとんど吸収されません。
日焼けしている方はシミの周囲の正常皮膚にもメラニン色素が分布しているため、やけどを生じることがあります。
肌の状態の診察を行い、①照射する時期を考慮する、②照射前に内服治療・外用治療を行う、③レーザーの出力を調節することでリスクを減らし効果の高い治療を目指します。
盛り上がったシミ
炭酸ガスレーザーを使用して、治療を行います。
治療の流れ
施術部位は日焼け止めなど何も塗らずに来院してください。
シミに対し、Qスイッチルビーレーザーを照射します。照射時にはパチンと弾かれるような痛みが少々ありますが、我慢できる程度のものです。麻酔などは不要です。
照射直後にシミが一時白くなる事があります。これはIWP(Immediate Whitening Phenomenon)と呼ばれるもので、メラニンが壊されて細かく空洞化し、「泡が白く見える」のと同じ理屈で白っぽく見えます。つまり、病変がしっかり壊されたという事です。
ダウンタイムとアフターケア
照射直後
照射直後はじんじんと痛みがありますが通常2-3時間以内に消退しますのでご安心下さい。ヒリヒリやかゆみがある場合はお渡しした軟膏を1日1回塗って下さい。
照射翌日~2週間程度
化粧水→軟膏(1日1回シミの上だけに少量、なくなったら終了)→日焼け止め外用してください。夜なら通常のスキンケアをして下さい。
照射後、照射部位が濃くなりかさぶたになる事が多いです。1-2週間でかさぶたは自然に取れますので、ご自身では剥がさずに日焼け止めを徹底して下さい。かさぶたが取れた跡はまだ赤みがある事があります。照射部位の赤みがひくまで日焼け止めを塗布して下さい。照射部位が一時的な白抜けとなる事がありますが徐々に色味が馴染んできます。
照射後1〜2ヵ月後
稀ですが照射部位に褐色の色味がつく事があります。これはシミの再発ではなく、レーザーを照射した事に対する一時的な「炎症後色素沈着」によるものです。顔であれば3〜6ヵ月程度、体であれば1年程かけて徐々に消えていきますのでご安心下さい。この現象を予防するには遮光し、こすらない、自分でかさぶたを取らないようにしてください。
またこの色素沈着が出来た場合、少しでも早く消退させるために外用、内服がありますのでご相談下さい。
シミが取れた後も、照射部位は紫外線や摩擦に対して弱く、これらの刺激により照射部位の色味が濃くなる事がありますので、日焼け止めを始めとしたスキンケアは行って頂くようお願い致します。
洗顔・入浴
洗顔・シャワー・入浴は当日から可能です。
テープはUV対策ができていれば不要です。テープを貼りたい方はご相談下さい。
しみ治療のリスクと副作用
- 一時的な赤みひりつき、掻痒、熱傷、色素沈着、毛嚢炎、白抜け
- 施術を避ける箇所、受けられない方
- 皮膚炎やその他疾患のある所
- 他院のレーザー照射後の色素沈着
- ニキビやピーリング外用剤でひりつきのある所
- 金の糸が入っている箇所
- 金製剤を過去に治療で使っていた方