尋常性疣贅(いぼ)

いぼ(尋常性疣贅)とは?

いぼ(尋常性疣贅)とは?いぼ(尋常性疣贅)の見た目はタコ、魚の目に似ていますが全く別のものでヒトパピローマウイルスというウイルスの感染症です。小さなお子さんが足に硬いタコのようなものができた時はイボのことが多いです。お子さんに多い病気ですが、大人の方にも発症することがあります。ごくわずかな傷からウイルスが皮膚に入り、皮膚の中で増殖することでいぼができます。

いぼ(尋常性疣贅)の症状

ウイルスの型によって症状が異なりますが、手、足に多くでき、多発することもあります。 その他にひじの内側や手の甲、顔などにいくつかまとまってできるピンク色に扁平にもりあがるタイプのイボで扁平疣贅というものもあります。また、陰部にニワトリのとさかのように盛り上がる尖圭コンジローマというイボもあります。これらはそれぞれ尋常性疣贅と同じヒトパピローマウイルスによるものですが、タイプが違います。

いぼ(尋常性疣贅)の治療

治療は液体窒素をイボに当てつける凍結療法が中心です。綿棒やスプレーで患部を凍結させます。約1~2週間に1回この治療を行います。治療後に生活制限はなく入浴も問題ありません。1度で完治することは少なく、何度も通院する必要があります。週に1度の通院で平均3ヶ月の治療期間が必要とされています。大きく埋まりこんだ足の裏のイボはさらに長期間治療することもあります。1ヶ月に1回を計5回当てるよりは、1、2週間に1回を計5回当てた方が同じ計5回であっても効果が高くなります。
凍結療法を行った部分に水ぶくれができたり血豆ができたりすることがありますが、そのままかさぶたとなり、めくれて治癒することが多いです。肉眼的に治っているように見えても、ウイルスが残っている場合があるので、いぼが治ったかどうか判断するときは医師の確認を受けましょう。
治りの悪いイボに対しては、皮膚を軟らかくする外用剤や、ヨクイニンというハト麦エキスを含んだ漢方薬を併用します。いぼの治療には時間がかかりますが、他の人にうつさないようにするためにも、根気よく治療を継続する必要があります。

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